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避難のとき、私の頭に浮かぶこと
災害は、誰にでも突然襲ってきます。
私は12歳のとき、原因不明の脳出血で右半身麻痺と高次脳機能障害を抱えました。それ以来、避難行動ひとつ取っても、頭の中を不安が渦巻きます。
「間に合うか?」「倒れないか?」「片手でできるか?」
この記事は、片麻痺、高次脳機能障害、心が揺れやすい、行動に時間がかかる。そうした人が本当に生き延びるために必要な備蓄をまとめたものです。
守られる側ではなく、自分の力で自分を守れるように。一緒に備えていきましょう。
片麻痺でも扱いやすい水と食料
水は500mlを多めに
目安は1人1日1.5〜2リットル、5日分。ただし2リットルのボトルは避けたほうがいいです。重くて、片手では注げません。
500mlのペットボトルを多めに用意してください。片手で持てて、片手で開けられて、飲みきれる量です。
「開ける」がいらない食料を選ぶ
片麻痺だと、「開ける」という作業に時間を取られます。缶切りが必要な缶詰、固いフタ、袋の端を両手で引っ張るタイプ。どれも一人だと詰みます。
だから選ぶ基準は味でも栄養でもなく、開けるストレスがないことです。
・ゼリー飲料
・プルトップ式の缶詰
・袋のまま食べられるパンやクッキー
・温めなくても食べられるレトルトご飯
それでも固いフタに出会ったときのために
備蓄そのものではありませんが、缶やペットボトルのフタを開ける道具はひとつ入れておくと安心です。握力が弱くても回せます。
障害があるからこそ必要になるもの
障害がある人にとって、災害時は身体の不便よりも心の不安のほうが深刻です。その不安を抑えるためのものをまとめます。
常備薬・頓服薬は1週間分
片麻痺の痙縮、頭痛、不安が強く出るとき。薬がないと症状が一気に悪化します。処方薬は多めにもらえないこともあるので、お薬手帳のコピーも一緒に入れておいてください。薬局で相談するときに要ります。
ウェットティッシュ・除菌シート
断水中に手を洗えないことは、私にはかなり効きます。こだわりが強く出るタイプの人ほど、ここは多めに持っておいたほうがいいです。
ヘッドライト(片手をふさがない)
これは本当に大事です。片麻痺の避難は、両手が使えません。懐中電灯を持つと、手すりをつかむ手がなくなります。
頭につけるライトなら、光を確保したまま手を空けられます。私にとっては命綱です。
片手で扱える防寒シート
避難所は寒いです。毛布は重くてかさばりますが、アルミの保温シートなら軽くて、片手でも広げられます。
心を守る「メンタル備蓄」
災害は、心を一番削ります。だから精神面の備えこそ、障害がある人には最重要だと思っています。
① 自分への「許し」を用意しておく
「全部できなくていい」
「ゆっくりでいい」
「怖いのは普通」
この3つを、あらかじめ心の中に置いておく。それだけでパニックの波がずいぶん小さくなります。
② 不安になったときの「言葉のメモ」
・大丈夫、今できることだけ考えよう
・これは一時的なもの
・あなたはよくやっている
障害があると、不安の揺れ幅が大きくなります。だからこそ、言葉が心の避難所になります。紙に書いて、防災袋に入れておいてください。
③ 連絡先を1人だけ決めておく
「つらくなったら、この人にだけは連絡する」という相手を決めておく。心の避難先が1つあれば、孤独で折れません。
まとめ:備えているから、強い
不安も怖さも、人より少し大きく感じる。それは弱さではなく、生きる力を研ぎ澄ませている証拠だと思っています。
たとえ災害が来ても、あなたが一人で怯える必要はありません。あなたは弱者ではなく、準備することで誰よりも強くなれる存在です。
今日もどうか、自分を大切に。
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