高次脳機能障害も旅行したい!遂行機能障害が壁になる私の工夫と楽しみ方

高次脳機能障害

はじめに

ゆうき
ゆうき

こんにちは
ゆうきです!
私は高次脳機能障害の当事者です。

私は旅行やイベントが大好きです!
詳しくはカテゴリー「旅・イベント」をご覧ください(^^)

新しい場所へ行き、美しい景色を見て、おいしいものを食べることは、私にとって大きな楽しみの一つです。

でも私には高次脳機能障害(遂行機能障害)があります。
旅行をしようと思っても、どうしても「壁」にぶつかってしまう
のです。

今回は、高次脳機能障害者ならではの悩みをお伝えいたします。

「行きたいのに難しい」
そんな葛藤を抱えてきた私が、どうやって旅行を楽しめるようになってきたのか。
今日はその体験談と工夫をお伝えします。

高次脳機能障害の遂行機能障害とは?

高次脳機能障害とは?

高次脳機能障害とは、脳に損傷を受けたことで、思考や行動のコントロールに影響が出る障害です。
私は12歳のとき、突然の脳出血を経験し、この障害を抱えるようになりました。

遂行機能障害とは?

その中でも私が強く影響を感じているのが遂行機能障害です。

遂行機能障害の主な症状
  • 予定を立てて行動する
  • 優先順位をつける
  • 状況に応じて臨機応変に対応する
  • 複数のことを同時に管理する

旅行がしたくても難しい理由【葛藤と現実】

旅行に必要な「遂行機能」

旅行は、楽しい反面、遂行機能がフル活用される場面でもあります。

遂行機能の悩み
  • 移動の計画(電車や飛行機、乗り換えなど)
  • トラブルが起きたときの対応(遅延、迷子など)
  • 持ち物や時間の管理
  • 体調や疲労に応じた行動の変更

これらがすべて苦手な私にとって、旅行はまさに挑戦の連続でした。

旅行で多くの方が困ること

パニックになった場面

電車の乗り換えで予定が狂ったとき、何をすればいいかわからなくなり、パニックに陥ったことがあります。
通る道だと思いますが、遂行機能障害者は余計に冷静に判断することができません。

疲れ果ててしまったこと

予定を詰め込みすぎてしまい、それによりすぐ疲れてしまいます。
私は、地元でしょっちゅう迷子になり、歩くとすぐ足がもたれます。

予定通りにいかず落ち込んだこと

「予定通りに進めなければ」という完璧主義の意識が強くなり、うまくいかなかったときに落ち込んでしまうこともありました。

それでも楽したい!私の工夫とコツ

「旅行が難しい」とわかっていても、やっぱり旅行やイベントがしたい!
そんな思いから、私なりの工夫をいろいろ試してきました。

① 見える化で負担を減らす

紙やスマホに細かく書き出す

旅行前に、1日の予定や移動ルートを紙やスマホに細かく書き出すようにすると効果的です。

計画的なプランを立てる
  • 1日のスケジュール
  • 行きたい場所の住所・アクセス方法
  • 交通手段(乗る駅、降りる駅、時間)
  • 緊急連絡先や宿泊先の情報

Googleマップを活用する

Googleマップで現地と行き先を入力して、時間とプランを考えておく

② ゆったりスケジュール

詰め込みすぎない

プランを立ててもだいたい行動や迷いなのでずれ込んでしまいます。
1日2〜3か所程度に予定を絞り、ゆったりとしたスケジュールにしています。

「うまくいかなくてもOK」の心構え

予定通りにいかなくても「また来ればいい」と気持ちに余裕を持つよう心がけています。

③ サポートを活用する

家族・友人への事前説明

やはり自分一人でやろうとすると何かがあった時に自分も苦労してしまうし、周りにも迷惑をかけてしまうことがあります。
周りのサポートは非常に大切です

家族や友人と旅行するときは、自分の苦手なことを正直に伝えてサポートをお願いすると良いです。
また、遠出するときも、こまめに
「乗り換えのときは助けてね」「予定が変わったら連絡するね」と事前に共有しておくだけでも安心感が違います。

1人旅時の声かけ練習

1人で旅行する場合は、駅やホテルでスタッフさんに声をかける練習もしています。
「わからないときは聞けばいい」と思えるだけで心の負担が減りました。

④ 荷物管理をシンプルに

最小限+チェックリスト活用

旅行の持ち物は最小限に絞り、出発前や宿泊先を出るときにはチェックリストで確認するようにしています。
「これだけ見ればOK」という安心感があります。

旅行から得られたもの

小さな成功体験と自信

旅行を通して「自分にもできた!」という小さな成功体験を積み重ねることができました。
これは日常生活にも良い影響を与えてくれています。

新しい刺激と楽しさ

旅先で見る景色や文化、食べ物などは、日常では味わえない刺激になります。
リフレッシュすることで気持ちも前向きになります。

トラブルも経験として活かす

今でもトラブルは起こりますが、その都度工夫する力や対応力が少しずつ身についていると感じています。

まとめ 〜旅行は難しいけど、できる工夫がある〜

高次脳機能障害(遂行機能障害)があると、旅行はたしかにハードルが高いものです。
「行きたいのに難しい」と悩むことも多いです。

でも、自分なりの工夫を積み重ねていけば、旅行を楽しむことはできると私は実感しています。

大切なのは、完璧を求めないことと、自分に合った旅行スタイルを見つけること
あなたもぜひ、自分のペースで旅行の楽しさを味わってみてください。

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