大学生活における身体的制限と学びの挑戦〜大学は工夫次第でいける!をモットーに!

大学生活

はじめに

私は右半身麻痺の影響で、移動やノートを取ることに困難を感じながら大学生活を送っていました。

大学1年次の時、講義の際に代筆をお願いしましたが、障害コーディネーターの方に相談しても認められませんでした。

そのため、2年間は1人で講義を受講し、試験や課題にも取り組むしかありませんでした。

それでも、自分なりに努力し、学業に励みました。

結果として、成績はトータルで見ても比較的優秀だったと思います。

真面目な性格が表れたのか、秀や優の成績が多く、学びを深めることができました。

しかし、大学生活4年間の中で2回だけ不可の成績を取ったことがありました。

1回目の不可:社会理論と社会システム

1年次に履修した「人体の構造と機能及び疾病」「心理学理論と心理的支援」「社会理論と社会システム」のうち、「人体の構造と機能及び疾病」「心理学理論と心理的支援」は非常に興味深く、学びが多い科目でした。

しかし、「社会理論と社会システム」は内容が難解で、理解が追いつかず、結果として不可になってしまいました。

この科目は必修ではなく、社会福祉士の資格取得を目指す学生向けの科目でした。

3科目のうち1つは落としても進級には影響がなかったため、この科目を諦めるという決断をしました。

苦手なものに固執するよりも、得意な分野を伸ばす方が重要だと考えたからです。

2回目の不可:健康福祉レクレーション論

2年次では、必修科目である「健康福祉レクレーション論」を履修しなければなりませんでした。

この科目は不可率が高いと事前に聞いていましたが、講義もきちんと出席したし、テストにも手応えを感じました。しかし、結果は不可。大きなショックを受けました。

そこで、改めて障害コーディネーターに相談し

「努力したが、どうしても成績が伸びなかった。代筆の支援を受けたい」

強くお願いしました。

ようやくこの時点で代筆が認められ、後期に再履修することができました。

もし3年次に進級してもまた不可だったらどうしようという不安がありましたが、代筆サポートのおかげで、何とかの成績を取り、無事に単位を修得することができました。

代筆支援の重要性と学びの継続

この経験を通じて、私は自分の努力だけではどうにもならないことがあると痛感しました。

サポートを求めることは決して甘えではなく、適切な支援を受けることで、自分の能力を最大限に発揮できるということを実感しました。

高次脳機能障害の認知度が広まったのか、4年次では、

「社会福祉士の資格取得に向けた特殊講義も代筆お願いしたい」と尋ねると代筆可能となりました。

代筆をお願いした講義は全部で3講義ですが、より学びやすい環境ができました。

大学生活の中で、障害を持ちながら学び続けることの大変さを感じつつも、支援を求めることの大切さを学びました。

振り返って

当時は肢体不自由の高次脳機能障害の進歩がなく、受け入れてくれなかったかもしれません。

だが、1人で頑張ることも大切ですが、自分に必要なサポートを適切に求めることが、より良い学びにつながると強く思います。

最初の2年間、代筆が認められなかったことで苦労しましたが、最終的には支援を受けることができ、単位を修得することができました。

この経験を通じて

「できないことに固執せず、できる方法を探すこと」

「必要なサポートを遠慮せずに求めること」

の大切さを学びました。

今後もこの学びを活かし、自分なりの方法で新しい挑戦を続けていきたいと思います。

 

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